2023/08/06 19:23

 毎日、暑くて暑くて、編み物の手がとまっている八月です。。。

 最近、小さな断捨離がしたくなり、机周りの不用品のかたづけをしました。(汗だくです(苦笑)!!)
 そしたら、以前編んだハートのモチーフが一個でてきました。
 懐かしさと愛おしい気持ちが湧いてきました。
 当時、このハートのモチーフができあがったときに感じた、というか、気づいたことを思い出しました。
 私にとっては大切なことを教えてもらった一作品となりました。

 ◇ ◇ ◇

 一時期、ハートのモチーフを編むのに夢中になり、ぷっくりしたハートのモチーフをポコポコ量産しました。 
 次々と色々な色のハートが編み上がっていくのがとても楽しくて、編む手が止まりませんでした。 
 ハートのモチーフ量産中、糸端が大量発生しました。 
 同じような色合い、太さの糸をつなぎ合わせてハートのモチーフを更につくり続けました。 
 
 とうとう、編む糸がなくなり、手元には数本の糸端が残りました。 
 糸たちを一本につなげてみると、ちょうどハートのモチーフが一個できそうな感じの長さです。 

 継ぎ接ぎのような、パッチワークのような、寄せ集めのハートのモチーフが一個できました。 
 仕上がりをみたとき、一つの作品として完成した達成感がありました。それから、愛おしさも感じました。 

 「私と一緒だ…」 
 
 色、太さ、素材の違う糸たちが一個のハートとして存在したことが、なぜかしら、自分が存在していることと同じのような思いがしました。  
 
 バラバラのものが一つにつながり一個のハートをかたちづくっています。 
 私も同じ。良いもの悪いもの、完全なもの不完全なもの、確かなもの不確かなもの、違う色々なものが混在して合わさって一つになって「私」をかたちづくっています。 

 このハートはこれで完璧です。 
 このままでいいのです。 
 ちょっとイモっぽくて、ちょっとダサくて、いびつだけど、このままでいいのです。 
 私もこのままの私でいいんだな。 
 私はわたしのままでいいんだな。 
 
 ハートのモチーフが私にそう教えてくれたような気がしました。